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IT系技術職のおっさんがIT技術とかライブとか日常とか雑多に語るブログです。* 本ブログに書かれている内容は個人の意見・感想であり、特定の組織に属するものではありません。/All opinions are my own.*

【フェス】SAITAMA ROCK FESTIVAL "SAI" 2022@さいたまスーパーアリーナ

 

2日間、いってきたぜSAI 2022!!

 


 

はじめに

というわけで行ってきましたよSAI 2022の2日間。前回のSAIから早5年。テナー羽田の終わりに発表されて早1年。月日が経つのは早いものです。そして、終わった今、本当にすぐに過ぎ去ってしまったと感じる。しかし、とても濃厚な2日間だった。記憶が薄れないうちにここにブログとして書き留めておきたい。

 

 

11/26(1日目)

全体

家庭の事情で午前中とある用事をこなさなければならず、現地到着は14時過ぎ位。 だいぶ重役出勤である。 しかしこの日の目当ては正直マンウィズ(16時~)からだったので計画通りではあった。

事前購入した物販の回収を済ませ、クロークに預け、桜井食堂で飯を食って、それでもまだ15:10くらい。 マンウィズに備えて早めに突入後、ラストちょっとだけLOW IQ 01を見て、そのまま前方エリアで待機、マンウィズ→テナー。 テナーで水分補給等のために一時的に抜けて、Dragon Ashを後方で参戦→そのままACIDMAN。 …という流れ。 ACIDMANを後方で見たせいもあり、星と金テープはその場では入手できなかった(金テは後に友人からもらったw)

この日は翌日に備えてぱっぱっと帰った。 家着いたのが23時前くらいなので、遠かったのはそうなんだが、思ったより良い感じの時間で行って帰ってこれたなという感想だった。 14時過ぎに着いた割には目当て+αを見れたうえその日のうちに帰宅出来て、個人的には十分楽しめた。 以下、個別。

MAN WITH A MISSION

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Emotions
higher
Thunderstruck
FLY AGAIN 2019
INTO THE DEEP
Remember Me
Get Off of My Way
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転換中のSCでTake What U Wantっぽいドラムやってたので、おっこれは来るかも!と思ってが、こなかった。予想が外れた。 あと、Thundrstruck、これくるとは思ってなかった。最新アルバム(Ⅰのほうだけど)から出展してくるとは!もっとみんな知ってる曲で攻めてくるものと思ってたからこれも予想外。 最後にゲロンが来る構えもしてなかった、FLY AGAINでシメると思ってたもんだから、これも予想外だった。 つまり色々予想外だった。

しかしEmotionsにFLY AGAINにゲロンと、腕上げて飛び跳ねて良い運動になった。 がっつり体動かせるライブはやはり楽しい! というかもはや暑いレベル。 正直服装間違ったなと思ったんだけど(ロンT+パーカー)、このあとテナーだから抜けられない。。 そのままテナー突入。

すげー今更だけど5年前Dance Everybodyやってるんですね。いいなあ。今回も聴きたかったなあw

ストレイテナー

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Graffiti
SAD AND BEAUTIFUL WORLD
シーグラス
Lightning
宇宙の夜二人の朝
冬の太陽
TRAIN
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実は「SAD AND BEAUTIFUL WORLD」は結構久しぶりで、幕張以来、4年弱ぶりなのだ。 その時点では「なんとなく久しぶり」って感覚だったが、あとから調べてみたらそんなに聞いてなかったことに気づいて衝撃を受けた。 フェスで聴けると俺得!って感じがするね。 テナーはフェスでもこういうことあるから助かる(?)

あとラストのTRAINな。 正直、曲数的に「冬の太陽」で終わりかなと思ってたんだけど、最後にもう1曲あるとは思ってなくて、しかもそれがTRAINだとは想像してなかった。 その想定の下で始まるあのドラムのカウントはまじで脳汁がヤバイことになる。 バクホンのコバルトブルーとか、9mmの太陽とか、他にもあるんだが、「イントロに麻薬入ってる曲」のひとつだと思う。 イントロで興奮しすぎてかなり飛び跳ねてしまった。マリオじゃあるまいし! あれはブチあがったぜテナー!!

MCで「俺たちのフェス、SAIへようこそ!」とか言ってたの面白かったな。 あれネタなのか素なのかわからん。 ただ、ずっと長く付き合いのあるバンドだからこそ言える台詞だなと思った。 個人的には「俺たちのフェス、SAI」という言葉の認識に相違ありませんので、引き続きよろしくお願い申し上げます!!

あと、バックに「STRAIGHTENER」のでっかい文字映し出された状態でライブしてたけど、あれとても良かったね。 かっこよかったからアレ引き続きすべてのライブで導入してほしいです。 ホルモンやらACIDMANなんかは、バックスクリーンをこれでもかというほど使ってライブ演出していて、まああれくらいしてくれたらもっと良いのだが(2009武道館のときのMagic Blue VanとかLightningとかみたいに)、そうじゃなくても、でっかくバンド名が映し出されてるだけでも大分「映える」ので、あれは今後もやってほしいなあ。 あれのあるなしじゃイメージ大分違う気がするんだよなあ。 是非!!

この日の写真のメンバーの笑顔がとても素敵。 「スゴイいいことあった」って顔をしている。 笑顔が素敵な推しバンド、ストレイテナー。 精神衛生上とても良いと思っています。 いつまでもこの笑顔と共に音楽続けてほしい。

 

Dragon Ash

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Entertain
Let yourself go, Let myself go
For divers area
陽はまたのぼりくりかえす
百合の咲く場所で
Fantasista
New Era
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正直「お目当て」ではなかったのは確かだったので、休憩タイムにするか、見たとしても大人見しようと思ってた。 実際後方エリアで大人見決め込んだのだが、これはもっと前の方いって楽しめばよかったなと後悔している。 楽しかった!

正直前半の3曲は知らなかったのだが、「陽はまた~」でおおっとなり、百合~が始まってうおおっ!となり、Fantasistaが始まっておぐぁあああああああっとなって、テンション迷子に陥った。 後方エリアの中でも結構後ろ方で見ていたのだが、周囲見てると同じようなテンションになっているだろう人が多く見かけられ、わかるぞ同志よ、と勝手に共感していた。 そういえばFantasistaで我慢できなくなっただろうニーチャンが前方に突っ込んでいってたな。 そういうのもわかるぞ同志よ。 実際、百合とFantasista2曲での体力消耗度はすさまじかった。

ダイバー出たらしく、kjが「久しぶりに見た」と言って笑ってたな。 一部見てないバンドいるから全部知ってるわけじゃないが、2日間通して「ダイバーが出た」というのは、俺が知ってる範囲ではここだけ。 まあ、気持ちわからんでもない、kjも大分煽ってたしな。 「全部の人に理解してもらおうと思ってない、俺は自分がかっこいいと思う音楽をやりたい」「自分勝手なバンドマンの都合聴いてくれてありがとう」とか言ってたから、あれが彼らなりのライブスタイルなんだろう。 このご時世からすると「いやアンタらの都合を優先されても」って感じにはなるんだろうが…と言いつつ、そもそも飛ぶ奴も飛ぶ奴だしなぁという気もするしな。 ただ(後述する)ホルモンやらエルレやらがちゃんとルール内でやってたところ見る限りでは、変に煽らなきゃ良かったのにねという気はしないでもない。 まあでも、俺はモッシュもダイブもしなかったが、それはそれとしてDragon Ashは楽しかった(存分に楽しめた)ので、個人的には満足である。

ACIDMAN(1日目)

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to live
造花が笑う
FREE STAR
Rebirth
赤橙
廻る、巡る、その核へ
世界が終わる夜
ある証明
Your Song
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いきなりto liveきたのがまずそもそもビビった。 フェスでやっていいのかこの曲を?!という感じ。 個人的に最初に出会ったのが創、再現(のZepp Tokyo)で、その時点で出自を知らなかったレベルで、実際赤橙のカップリング枠という位置づけや、ツアーの名目が「創、再現」(昔のアルバムのツアーの再現セトリ)であることを踏まえても、「普通はやらない大分レアな曲」って印象が強かったので、フェスで披露されるとは思ってなかった。 まあフェスっていいつつこの場は正直ACIDMANのワンマンみたいなもんだったかもしれないが… あんまりツアーとかワンマンとか、ACIDMANのライブに行かないのでよく知らないのだが、最近は常連の傾向ある曲なんですかねこれは?

「廻る、巡る、その核へ」は、正直初めて聴いたが、特に1日目は、初体験ってのもあって、バックに流された映像を見入ってしまった。 これ後から調べたら普通にこの曲のPVを流していただけだったようなんだが、それすら知らない状態で臨んだので、ただひたすら圧倒的な映像と音の迫力に魅せられていた。 ツイートもしたけど、あれは最早「映画」の類だな。 披露されたのがたまたまライブという形式の場だったというだけで。 通常のライブで味わう心の動き(興奮とか感動とか)とは全然別方向の、新鮮な衝撃があった。 いや、ほんと凄かったです(小並感)。

「ある証明」では、「5年前の再現していいですか!」とのコールからスカパラの二人が登場。 そうだったっけ…(もうよく覚えてなかったw) 自分のブログ見返すと確かにそういうこと書いてあるから実際そうだったんだな。 完全に忘れている。。

「少し声が出せるようになったんで!」という大木さんの掛け声にあわせ、ラスサビ前のシャウトで声出し解禁。 今回「ガチシャウト」じゃなく申し訳程度に「声出し」していたこともあってか、なんとか大木さんと同じレベルで呼吸が持った。w 背中とか腰のあたりが痛くなったけど。(そういう意味では「持って」ないかもしれない)

ラスト「Your Song」では、ラスサビ前に金テープ噴射のサプライズ演出。 この日は後方で見ていたこともあってライブ中に金テープゲットすることはできなかったのだが、ライブ後に友人から貰った。その節はありがとう。(?) また、バックスクリーンに、その日の出演バンドや客席の写真を順次映像として流す演出も。 こういう、RPGのエンディングみたいな演出弱いんです僕。 涙腺緩んじゃう。 おっさんになったせいなんだろうな… と思ったけど5年前も同じようなこと言ってるな俺…あんまり変わってないかもしれない。。

大木さん言ってた通りで、アンコールはなし。 この後すぐに「ACIDMANボーカルの大木伸夫」ではなく「SAI総合プロデューサーの大木伸夫」が出てきてw、出演バンドと写真撮影。 「OJ寂しがってる、寂しがってる」ってOJ側に人もってこさせようとしてたの笑ったw

 

 

11/27(2日目)

全体

この日もこの日で家庭の用事があったため、少し遅れて参戦。 一応、現地到着は1日目よりは早く、12:30くらいだったかな。 非常に悔やまれるのが2日目トップバッターのバクホンを見逃したこと。 家庭の事情があったので仕方なかったとはいえ、これは本当に残念だった…

既に前日のうちに物販の回収は済ませてあるので、軽くクロークに荷物いれて会場をうろつき、ホルモンに備えて早めに前方エリアに侵入(既にバンアパは終わっていた)。 ホルモンで超汗かいて水分補給が必要になり脱出、キヨシのカレーを食す。というわけで申し訳ないがブラフマンは休憩タイム。 アジカンに備えて再度移動、アジカンエルレと前方エリアでガチり、ここでヘバったので脱出、外の自販機でお茶買って水分補給。 10-FEETは少し見たかったので、少し遅れたが途中参戦。 そのままミスチルACIDMAN

1日目に比べると2日目はより混雑していた。 前方エリアの混み具合とかも2日目のほうが圧倒的に人多かったし、屋台の列なんか、同じ14時台に並んだ感想でいっても、体感的に1日目の5倍は2日目のほうが混んでいた気がする。 1日目はチケットがまだ余っていて、2日目が売り切れていたという事実もその辺を物語っている。 まあ、ミスチルエルレ・ホルモンいるからな…

1日目はそそくさと帰ったが、誘われたのもあってこの日は軽く友人らと飲んで帰った。 久しぶりに「ライブ後の飲み会」が出来て楽しかった! 以下、個別。

マキシマムザホルモン

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maximum the hormone II ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~
恋のメガラバ
「F」
爪爪爪
アカギ
恋のスペルマ
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最初から最後まで休む暇のないセトリで、所々挟まれるネタトークMCが唯一休憩ポイントといったところ。 実際、汗だくになってしまったので、終わったあと水分補給等のため脱出を余儀なくされた。

「大木は実はご近所さん。彼と食事に行くと宇宙の話になる。その話の一端を簡単に紹介します」とダイスケはん。 「ノアの方舟」とかはまだ序の口で、盛り上がってくると「ドゴン族」とか出てくるんですよ!とかいってて、ドゴン族ってなんだよと思ってこれはまじで笑ってしまったw 調べてみたら、天文学に関する知識を多く持つ、マリ共和国に実在する民族らしい。 ちゃんと宇宙の関連なのか。しかしどこまで幅広い関連知識もってるの社長…

ロッキンのとき、いつになく真面目なMCしてたから、こういう場だとやっぱりそんな感じのMCするのかなと思って、実際スペルマ手前のときのMCのノリが一瞬そんな感じになったので、「さすがにこの場は真面目にやるのか」と思ってたら、「最後の曲です、聞いてください。Tommorow Never knows」とか言って笑ったw これは本当にちょっと不意打ちだったのでまじで笑ってしまった。 逆にちょっと聞いてみたいけどねホルモンのTommorow Never knows。。

スペルマのときの「一人サークル」ってちゃんと指示してて、こういうとこ真面目というか、ちゃんとやるんだなと思って感心してしまった。 Dragon Ashみたいに「関係ねえブッ飛べ!!」みたいなノリでいくのかと。 実際そんな感じで煽ったら絶対モッシュ起きてたと思うので。 「ルールの範囲で楽しませる」という意味ではなんだかんだしっかりしてると思う、ホルモン。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

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君という花
リライト
ソラニン
You To You
荒野を歩け
Be Alright
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声出し解禁に伴い、「君という花」の「ラッセー」復活! いやーこれは嬉しかった。 ちなみにあんまりアジカンのライブに行かない関係もあってか、最後に声出しラッセーしたのは、自分のブログ漁ってみる限りでは恐らくナナイロ名古屋以来である。 もっと何回も聴いてた印象があるから、そんな聴いてなかったっけ「君という花」?!って自分でも驚いている。 でもラストに「大洋航路」の歌詞入れてくるところとか、ラッセーのタイミングとか、ほぼ全部完璧に覚えてたから不思議だ。 そういうのもあり、「久しぶりに聴いた」って感想がない。 とにかく解禁されて良かったなという話。

「リライト」は途中の間奏が大分簡素化されていた。 多分ソルファ2016の音源版と同じだったな。時間の関係で短縮したのかな。 (むしろ今までのライブでやってたのが長すぎたという感じでもあるが)

You To YouとBe Alrightは最新アルバムからの出展だが、最新アルバムからだったら、例えば「解放区」とか「エンパシー」とかもっとメジャーどころ(当社比)もあるのに、これら選ぶのが個人的に少し意外だったな。 マンウィズのThunderstruckを聞いたときの感覚に似ている。 この手のムーブメントが、なんというか「最新アルバムの宣伝」目的ではない、「純粋にライブで伝えたいメッセージ」を求めてこの曲を選出したのかなという風に深読みしてしまう。 個人的に「戦友の周年祝い」というイベントの性質がその深読みを加速させる。 一方、アジカン前にMCしてた人が「このバンドのテーマは「Be Alright」です」とか言ってたからそれに合わせて選んだのか?と邪推してしまいそうにもなった(あの人は事前にセトリ知ってたのかな??)

「今日出てたTHE BACK HORNと最初に対バンしたのが下北沢シェルターの『昼の部』ってやつで…お客さん全然いなくて」ってMCしてて、なんだそれ今だとむしろ積極的に行ってみたいけどなと思った。 まあその頃は本当に今のようなビッグネームではなかったはずで、その時代に俺が戻ったところで注目もしなかったんだろうけどな。。 今の記憶を持ったままタイムスリップしてみてみたい気はする。

ELLEGARDEN

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Fire Cracker
Space Sonic
The Autumn Song
風の日
Supernova
ジターバグ
Salamander
Make A Wish
Strawberry Margarita
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やはりエルレ、どの曲きても全部ガッツリ「知ってる」から、すべての曲を惜しみなく楽しむことができた。 一方で、ガンガン連続で曲やってくるうえに、すべての曲が強烈なので、休む暇なく延々楽しまざるを得なかった(変な言い方だが…実際そうなのだ) 2日間全バンド通じて、エルレが一番体力使ったと思う。 楽しかったが、疲れた。。 情けないことにまじで途中ヘバりそうになってしまった(おじさんの体力の限界だ。。)

そもそも9曲って曲数がヤバイよな。 他バンド平均的には6~7曲なのに、2~3曲多いのは、その分1曲1曲が平均的に短いという単純な理由もあるんだろうが、スピーディでテンポよくライブを展開していったというバンドのスタイルも関係しているのだと思う。 なお、結果的に疲れたものの、この「曲数の多さ」には感謝もしている。 他バンド(特にテナーw)も同じくらいやってくれたら良かったのにという思いはある。

Fire CracketとかSalamanderのバックスリーンの映像は、八角形の各辺がギラついた蛍光色で輝きながら、拡大・縮小を繰り返すという、説明が難しいが、とにかくそんな感じの、幾何学的な内容の物になっていた。 あれ見て「あっナスみたいな画像のやつ卒業したんだ」と思ってしまった。(参考:フジロックナナイロ) 今回のLost Songsツアー行けてないんだけど、最近はあの映像使ってるんですかね??

「今日は無理だけど、ちゃんと声出せるようになったら今度はもっとデカイ声でやろうぜ」といってMake A Wish。 ここの「お行儀のよさ」にも、ホルモン同様ちょっと感心した。 流れでヤッちまうのかと思ってた。 しっかりしてるんだなあ。 それだけにDragon Ashのアレが浮いてしまうな。 ああ言ってたんだし彼らは彼らなりに納得してライブやってたんだろうけど。

Make A Wishで終わりかなと思ってたらそのまま流れで最後に新曲来て、感激パラメータが計測上限を振り切った。 今回のLost Songsツアー結局どこも当たらず行けずじまいだったので、新曲をライブで聴ける機会はないと思ってたので、ここで聴けて感激。 とても良かったです。 新曲やってくれたおかげで、ああエルレって復活しただけじゃなくてちゃんと「現在進行形で生きてるバンド」なんだな、という妙な実感を得た。 新譜のレコ発ツアーには行きたいもんだ。

Mr.Children

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終わりなき旅
名もなき詩
HANABI
himawari
生きろ
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このバンドは、ある意味でSAIで一番注目していた。 例えばエルレは初めてライブで見るときに「ようやく見れる」みたいな比較的わかりやすいワクワク感みたいのが心を支配していたが、こもバンドはそうじゃなく、なんというか、 セトリを含め、全体的にどんなライブになるんだか全く予想できない、というところからくる、単純な好奇心がすごく強かった。 一応3~4年前にワンマン見たことあるんだけど、日産スタジアムだったし、ライブっていうより半分くらい「イベント」で、(ああいうでかいところでやるライブは得てしてそうなりがち)こういうフェスでの出方は全く想像がつかなかった。

あと、正直に言うと少しナメてたんですよね。。 割とロックでラウドなバンドが顔を連ねる中、ミスチルって。という。 この面子の中で大丈夫かミスチル?みたいな、無駄な心配をしていたくらい。 しかし、ライブを見てそんな考えはブッ飛びましたね。 これは本当に心の底から余計な心配して申し訳ありませんと言いたい。 主には以下の辺りか。

  • そもそもからして桜井さん声量がヤバい。この御年でこんな声出るのかこの人、という、感動というか衝撃。耳元できいたらウボォーの音弾くらいの威力ありそう。(つまり死ねる)
  • あと改めていうことでもないが、単純に歌が異常に上手い。落ち着いてる曲が多いせいもあるかもしれないが、ちゃんと声が通ってる分、音程からのズレがないのがよくわかる。あの声量で曲ちゃんと仕上げて通していくのが凄い。プロの仕事って感じ。
  • それでいて、MC含め、全体的に「場」をちゃんと自分たちのライブに向けていく術に長けている。異様なカリスマ性があるというか。HANABIでのシンガロング誘導とか、勝手な予想でそんなこと起きえないと思ってたのを完全に覆された。すごくライブの上手なバンド。キャリアの違いをがっつり感じた。


単純な興味本位と無駄な心配を含む好奇心からライブに臨んだが、それを遥かに覆す凄まじいライブをブツけてきた。 冷静に考えればキャリア30年のモンスターバンドだもんな。ACIDMANよりキャリア上なんだよな。そりゃまあきちんとプロの仕事やってのけるよな、という感じ。 いやほんと、わけのわからん余計な心配してすいませんでした。。

しかし曲の盛り上がりでいえばやはり最初の2曲の威力が強かった印象。 この辺は、ライブやフェス好きな人達が、「そうなる前」から知っていた曲である可能性が高く、 「ライブやフェスの定番曲」とかそういう次元を超えていて、「日本人のほとんど誰でも知ってる曲」に該当するといっても過言ではないと思う。 ある意味で「国歌」とかその辺に近いとすらいえる。 このときの「盛り上がり」は、他バンドのライブの曲で受ける感動や感激とは、またちょっと別次元の興奮を与えてくれたものではないかと思っております。 (かくいう俺もその一人)

「ちょっと声出せるようになったみたいだから。大っぴらに言っちゃうとまたなんか言われちゃうからあんまり大きな声で言えないんだけど。みんなも声出せるような曲もってきたんで」 とのMCから「HANABI」。 上でも書いたが、「こういうMCもできるんだ、ちゃんと『ライブ』を作れるバンドなんだな」と思って、ここは正直まじに感心・尊敬した。 決して激しくはない、モッシュ起きるようなタイプでもない、ガッツリ盛り上がる曲ではないが、それでも会場全体に一体感をもってシンガロングを浸透させるだけのカリスマ性を発揮したこのバンドの実力は、やはり凄いと感じた。 やらないだろうし仮にやったとしてもチケット取れるわけないだろうが、仮にライブハウスでやるなら改めてライブを見てみたいバンドだと思った。

ACIDMAN(2日目)

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world symphony
FREE STAR
夜のために
Rebirth
赤橙
廻る、巡る、その核へ
ALMA
ある証明
Your Song
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world symphony!!!!
これは前日のto live始まりを超えてビビった。そして感激した。この曲との出会いはテナーより古い。まだライブ童貞だった頃だ。そんなのにまだ興味すらなかった時代の話。 そんな、ある意味で「思い出の曲」を、まさかここで聴けるとは思っておらず、これには本当に感激した。 なんならセトリは1日目から変えてこないと思ってたので、それだけにその衝撃は大きい。 不意打ちかつ感激の嵐。素晴らしい。ありがとうACIDMAN

あと「夜のために」。 これ、音源聴いた時はそんなに感激した記憶ないのだが、この日の「夜のために」は、バックスクリーンに歌詞が映し出され、それによるメッセージ性が強く演出されていて、これが異様に心に響いて、感激度の効果が凄いことになった。 「ライブで泣いちゃった」みたいなこと言う人が結構いるが、個人的にはそういう経験はほぼないので、「気持ちはわかるけど経験はないなぁ」という、どこか冷めた目で見ていた部分があった。 ただ、この日の「夜のために」では、先述の演出により、心に訴えるものが強くあったせいか、正直ウルッときちゃって、ようやくちょっと気持ちが分かった。 やっぱり音源で聴くのとライブで聴くのとでは全然印象違うんだなー、と思った瞬間。 これは名曲だな。

会場に星降らす演出曲は、1日目から変わって「ALMA」になった。 ちなみに、この日は1日目の反省で前方エリア(の割と前方の方)に位置どったのだが、2日目も前日同様星は取れなかったw(こっちのほうに飛んできてくれないんだよなアレ) 星は落下起動が読みづらいからな。。 一方、「Your Song」の金テープ噴出はまさに俺の頭上に落ちてきて、無事自分でキャッチできた。

ラスト、1日目と同様写真撮影。 10-FEETやダイスケはん、細美さんらが大木さんのコートやら帽子やらかぶって出てきて、「オーキー(大木)を探せ」とか言って写真撮影に参加していたのは面白かったw あと、ミスチルの桜井さんがSAI T着て出てきたのが個人的に印象的だった。 おおっこの人SAI T着るとかそういう気の使い方?できる人だったのかという感動。 どうも個人的にミスチルに対する印象が変にねじ曲がっていたようで、こういう細かい行動にいちいち感動してしまう。 桜井さん、その後TOSHI-LOWに帽子かぶらされてたw(TOSHI-LOWとの繋がりあるもんなのかな?意外)

 

 

感想

  • アリーナでスタンディングのライブだった。よく知らなかったのだが、「立ち位置」が決まっていて、みんなその枠内で見ようねという話、だったらしい。 ただ、正直このルールを守って鑑賞してるやつはほぼ一人もいなかったと思う。 前方エリアの最前付近はモッシュ起きないだけでがっつり人で固まってったし、前方・後方含め各エリアの後方部分では自由に地べたに座って待機してる民。 CDJとかみたいに転換中に鑑賞スタイルのアナウンスがあったりはしなかったし、セキュリティからもその辺注意されてるのを見かけなかった(言っても無駄だと思ってたのかもしれんが)し、正直運営的にも黙認されていた節を感じる。 いや、民度低いとかルールがザルとかそういうネガティブなことが言いたいんじゃなく、なんかみんな割とスタンディングで自由にライブ楽しんでたね、そしてそれは楽しかったね、という話がしたいのだ。 「コロナ禍のスタンディングライブ」のスタイルがみんな身についていて、基本的には皆その良識に沿って(一部を除いて)鑑賞できていた気がする。 楽しかったと思います。 これじゃ物足りないという人もいるだろうし、いやいやこの方が落ち着いて見れていいという人もいるだろう。 個人的には前者寄りではあるし、コロナ禍前のあの自由でカオスなライブが戻ってきてほしいと思ってはいるが、今回のスタイルはそれはそれで楽しかったな、と思う。
  • 声出しが解禁されたことで、一部のシンガロングが解禁された。 代表的なところでいうと「ある証明」、アジカンの「君という花」のラッセーなど。 他細かいところだとマンウィズの「1,2,3,ガウ!」とか。 上で書いた「立ち位置守ってないスタンディングの形式のライブ」を含めて、なんとなく段々と、コロナ禍前のライブ形式が戻ってきているように感じる。 これは嬉しいムーブメント。 まあこの先またどうなるかわからんけど、この動きは加速してほしいなと思う。
  • 全部の屋台回ったわけじゃないが、というか桜井食堂とアジカンキヨシカレーしか知らないのだが、屋台の支払いが「現金」or「Paypay」になっていて、少し時代を感じた。 おーこういうとこもキャッシュレス対応する時代か、という。 実はまだ個人的にPaypay等のキャッシュレスを導入していないので、そういうのに付いていけてないのだ。 なんか面倒くさくて導入していない。 Suicaで支払えるのが限界。 というか実際、5年前のSAIとかその頃のロッキン系フェスだとそれで何とかなった気がするのだが(そのためにわざわざ事前にSuicaにがっつり金入れてた記憶ある)、もうその決済手段は用いられていない…その辺俺はもう時代遅れなんだなぁと感じた。 ただこの感じだとそろそろ導入しておかないと今後フェスで苦労しそうだなという危機感も覚えた。 重い腰を上げるか…
  • ヘルニア持ちの人だということもあって、正直、長時間スタンディングでライブ鑑賞するのは難しいと、今回改めて実感した。 特にこういう、「その場からほとんど動かないライブ」は、余計にキツイ。 正直モッシュとか起きてくれた方がまだ良いくらい(動くことによって腰への負担がまぎれるから)。 このスタイルのライブでは、2~3時間に1回は休憩入れて座らないとだめだ。 腰が持たない。 こういうのも年食った証拠なんだろうな。 5年前のSAIだとそんなこと感じた記憶ないし(実際、ヘルニア発症前だ)。 今後も恐らくこれくらいの頻度では休憩入れないとフェス乗り切れないだろうな。 まあ、このレベルの面子(目当てが多すぎる)が来るフェスはそうそうないだろうけどな。。
  • 5年前のSAIだと、出演バンドみんな「最初のSAIだった」というのもあってか、「ACIDMANを祝う」という意識が全体的に蔓延していた印象がある。 ある意味で、その雰囲気により醸し出された「張り詰めた空気」が充満していたような印象。 これは個人的にはACIDMAN自身も同様だった印象で、例えば5年前のSAIのラストで、一悟さんが「今日1日、本当に魔法のような日だった」って食い気味に発言してるのを見て、この「張り詰めた雰囲気」を無事に乗り切ったこと、それを実現してくれたバンドの牽引者である大木さんに対する感謝が、思わず漏れ出したんだろう、と思った記憶がある (その当時はこの人がMCでダジャレいう人だって知らなかったが、その後数回ACIDMANのライブいって一悟さんのキャラ知ってから、「この人があんな発言をするフェスだったとは」と認識を改めた) 要するに、5年前は、出演バンド・観客含め、みんながみんなストレートな「祝いの重み」を持って参戦していて、「お祝い」ではあったが、ある意味でそういう「重さ」みたいな雰囲気があったような気は、(2回目のSAIを終えた今)改めて振り返ってみると、そう感じる部分がある。 一方、今回は2回目ということもあってか、そういう「わかりやすい」祝いの雰囲気はなくなって(勿論細部にはあるが)、ACIDMANを含め、みんな良い意味で「重荷から解放されて」ライブやってた印象がある。 ACIDMAN自身もそんな雰囲気で、「僕らの周年っていう名目だけど、あくまで仲間と祝うためのイベント」って言ってたし、トリに位置づいてはいたものの、主催というよりは「あくまで出演バンドのひとつ」といったスタンスを崩してないような印象を受けた。 これが良い悪いって話ではないのだが、こういうところを含めて、「雰囲気の違い」みたいのを感じたのは、個人的にも印象的で、そしてこの雰囲気の違いは、個人的には馴染みやすくて良かった。 この雰囲気が加速して、SAIがもっと身近なフェスになるといいなあ、なんて思ったりしています。

 

 

写真

  • 各バンドの提灯s(アジカンだけ撮り忘れていた…)

  • 11/26フェス飯-桜井食堂

  • 11/27フェス飯-アジカンのキヨシカレー(これめっちゃ美味かった)

  • 物販。事前購入済で、回収のみ。会場での新規購入分はナシ。 そういうのもあって、今回のSAIは現地での金額消費ほぼなかった。 このせいで、めっちゃコスパよいフェスだった印象になってる。 実際にはチケ代が両日で合計3万、物販で2万してるので、現地で金払ってないだけで合計の出費はスゴイんだけど。金銭感覚バグってる。。。

  • サガミオリジナル。フェスでこういうの配るイメージがなくて、ちょっと笑っちゃったが、エイズなどの性病への意識に対する呼びかけやチャリティーの意味合いがあったんだろうな。培養スマッシュパーティだぜうへへとかあほなこと言っててスイマセンでした。。

  • リストバンド。5年前これ外すのにスゲー苦労したんだけど、 今回は「外し方」をググった結果、そこまで苦労せず外せた。

  • 1日目・2日目のリストバンド(着脱後)とYour Songで噴出された金テープ+5年前のSAIのリストバンド。記念写真

  • 2日目終わりで友人らと打ち上げ

  • おお、ともだち。@さいたま新都心

  • 来場記念の線香花火。2日間両日でもらったので2束。1束5本入ってたので計10本。翌日に家族みんなでやりました

  • 終演後、SAIアプリで開いたら花火が。5年前と同様。おつかれさまでした。